1973年型の日産E20型キャラバンを買って早2カ月。後部スペースに畳と台座がインストールされた文化住宅みたいな車内&当時ものクーラーの部品一式が付属する条件に一目惚れして購入を決意。インターネットで申し込んで放っておいたらそのまま通ってしまった銀行ローンをフルに使って6月に納車してもらったのだが、訳あっていまだ公道を走るに至っていない。
目次
キャラバンを登録しない(できない?) その理由とは?
クーラーがないためだ。正確に言うと、クーラーはあるのだが、それが装着されていないためだ。今でこそカーエアコンは標準装備で取捨選択の余地はなくなったが、昭和の時代は、それこそ追加選択装備のひとつ。自動車取得税の絡みもあり、納車時に装着するのではなく車を購入してから装着することも多かったし、キャラバンのような貨物車の場合、クーラー未装着のまま生涯を終える車も多かった。
クーラーを装着するのに、ただただ手間取っていた!
私が購入したキャラバンも、新車時から今日までクーラーは未装着。しかし、クーラー装着車よりも珍しい50年ほど前の「キャラバン用の新品(NEW OLD STOCK)日産純正クーラーキット」をセットにして販売してくれたので、何としてもこれを装着しないと納得できない?のである。
キャラバンに、クーラー装着するまでの道のり(超抜粋)
とはいえ、車種専用のクーラーキットは、基本ボルトオンである。サンデーメカニックでも2日ほどあれば、余裕で作業は完了するはずなのに、どうして私はつまずいているのか。
エンジンにコンプレッサー(エンジンの動力を用いて冷媒を圧縮する装置)が装着できないからだ。コンプレッサーブラケット(コンプレッサーをエンジンに固定するためのステー)を装着すべき場所にエンジンマウントが鎮座していて、物理上付かない状況である。つまり、このE20キャラバン専用クーラーキットは、私が購入したE20キャラバン(昭和48年型)ではなく、1975年11月以降の昭和50年規制車に適合するキットだったのである。どうも1973年型と1975年以降モデルでは、ぱっと見は一緒でも、車体まわりが大きく違う……。一口に初代キャラバンと言っても、エンジン懸架位置が違うなど、さまざまなマイナーチェンジが行われていることを、改めて思い知らされたのである。
1ボックス車のコンパクトなエンジンルームは作業が面倒!
汎用カークーラーの装着においての装着難易度は、車種、もっと言うとエンジンの型式ごとに細かく設定されているコンプレッサーブラケットを用意できるか否かで大きく変わってくる。装着難易度を大きく見誤ったことにより、2日と目論んでいた組み付け日数はコンプレッサーの装着だけで、予定日数を大幅に超過しているというわけである。