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キャンピングカーも変わらざるを得なかった。日本の道路事情と免許事情

そもそもなぜキャンピングカーが変化せざるを得なかったのか。前提として、キャブコンと呼ばれるジャンルは居室部分を壁や天井ごと作るので法律の範囲内でメーカーが任意のボディサイズを定められる。とはいえ長らく全長5m×全幅2m程度のサイズに収めたモデルが多かったのだが、近年は全長5.2m、全幅も2mを若干オーバーさせたラグジュアリーモデルが増えていた。

しかし5.2×2.1mというサイズ感だと一般的な駐車場枠に収まらない。都市部を中心に、車庫証明を取るのが困難になってきた。もし観光地めぐりをしたいのなら旅先の駐車場探しもハードルが上がる。

しかも平成29年(2017年)に行われた法改正で、新規に普通免許を取得した人が運転できるのは総重量3.5トン未満と定められた。5.2mクラスだと装備内容によっては車両総重量が3.5トンを超える。2017年以降に普通免許を取得してこのクラスのキャンピングカーを運転しようという人はまだ少ないが、メーカーとして未来を考えるなら早晩対応しないといけない問題でもあったのだ。