タイ王国でもキャンピングカー は人気だそうだ。バンコクの北、ノンタブリー県にあるビルダー「アジアキャンパー」のショールームへ突撃取材。社長のアタワットさん自らタイでのキャンピングカーシーンの現状を聞いた。後編は、彼のキャンピングカー や製作事例を紹介しよう。
今回伺ったアジアキャンパーのショールームは首都バンコクの北、ノンタブリー県にある。アッタワットさんはNAPPというクルマ用カーテンやシート生地を製造するメーカーの社長。
学生時代に苦労して購入したフォルクスワーゲンのタイプ1(ビートル)に乗ったことがきっかけで、その後は同社のトランスポーターシリーズであるタイプ2に魅せられ、車中泊の楽しさを知り、アジアキャンパーを設立した。だから、同社が製作するキャンピングカーはフォルクスワーゲンが多いのかと思ったが、タイではフォルクスワーゲンの古いタイプが昔から人気。
~アッタワットさんの愛車紹介~
こちらは設計年度の新しいタイプ4、オーナーは日本人!
アッタワットさんはジャパンキャンピングカーショーなどにも足を運んでおり、日本のビルダーの架装技術も参考にしているのだとか。アジアキャンパーの家具架装はバンライフスタイルをテーマに、リアルウッドを使用するのが特徴で、電装系はリチウムイオンのサブバッテリーが主流だ…
と先に書いたが、見よう見まねでここまでできるものではない。日本だけでなくドイツのウエストファリア製キャンピングカーも参考にしているだろうし、バンライフ仕様の木材の質感を、タイ本国の木材でどう再現するかなど、かなり研究、試作しているはず。ましてやポップアップルーフの架装なんて、モノコックボディを知っていなければ、なかなかできない改造だ。
そんなアッタワットさんのショップから、今後どのようなキャンピングカーが誕生するだろうか。世界には面白いキャンピングカービルダーがたくさんいる。