
2025年1月31日(金)~2月3日(月)に千葉県・幕張メッセで開催されている「ジャパンキャンピングカーショー2025」。ホワイトハウスはカーオブザイヤー2024-2025を受賞したのホンダ・フリードや1月30日(木)に国内正式導入が発表されたばかりのスズキ・ジムニー ノマドといった旬のクルマの車中泊仕様を発表した。
自分だけの1台を作り出す「Style_iD」始動

ホワイトハウスがジャパンキャンピングカーショー2025で発表したのが新プロジェクトの「Style_iD」。“自分好みに簡単にカスタマイズできる、ワタシナイズなキャンピングカー”がコンセプトで、Style iDの「iD」には、「identify=個人を識別する」という意味がある。
カスタムの選択肢(=Style)を駆使して、世界に一台の自分だけのクルマ(=iD)を創り上げ、本当の自分らしさを手に入れて欲しいという願いから命名されたプロジェクトだ。

Style iDプロジェクトの第1弾として選ばれたのがホンダ・フリード クロスター。普段使いもしやすく燃費性能も高く、ファーストカーとしても活躍できるクルマで、キャンピングカーといった仰々しさもなく、サラッと日常にも溶け込む使い方ができる。
フリード クロスターには20色のボディカラーにエクステリアのカスタムが19カ所、インテリア6カ所のカスタムが用意されているので、組み合わせは無限大。しかもこれらの組み合わせは近日開設されるwebサイトで簡単にシミュレーションできる。実際、ショー会場に設置されたシミュレーターでひと足早く体験が可能だった。操作は簡単で自分だけの1台を想像しながら、いろいろと試せるのが楽しい。
WEBでシミュレーションしカスタムが決定したら、完成画像と概算費用はメールで送信され、後日担当者から連絡がいくという、購入までの道筋も新しい。
Style_iDフリード クロスターは同じクルマなのに千差万別
会場には実際にStyle_iDでカスタムしたライフスタイルの異なる4つのフリードクロスターが展示された。

コンセプト「Weekend Trail」は夫婦と子供1人のファミリー利用を想定したカスタムチョイス。ボディカラーはベースにホワイト、ボトムカラーをポップなネオンオレンジとし、バンパーカラーをディープブラックで引き締めた配色。ポップアップルーフを搭載し、リアラダーやルーフキャリア、サイドオーニングも装備した。

かなりビビッドなカラーだが、ペイントではなくラッピングで作られているので、はがせばベースカラーのホワイトに戻せるのも新しい。リセールバリューやペイントのコストまで考慮された仕組みだ。

インテリアはカーテンやベッドキット、テーブルなどをチョイス。シンプルな車中泊仕様だが、オリジナルパーツにより運転席と助手席を回転できるためくつろぎスペースが広くとれている。

続いてのコンセプト「Nature Lover」は、アクティビティやソロキャンプを楽しむ女性を想定して製作された。ボトムやバンパーカラーはあざやかなロビンズエッグブルー。

室内はシートカバーや明るい木目調のベッドキットで明るい雰囲気に。ベッドマットなどにはっ水性の素材を使い、濡れや汚れに強い1台を見せた。


コンセプト「Earth Trek」は本格的なアウトドアが好きな男性をイメージ。アースカラーでまとめられたエクステリアにはポップアップルーフを装備し、フロントグリルやガーニッシュ、グリルガードを追加、さらに30mmリフトアップすることでタフな外遊び仕様を表現した。






本記事で紹介する最後のコンセプト「Metro Camper」はハイブリッドモデルをベースにした。コンセプトタイトル通り、アーバンさを感じる落ち着いた雰囲気だ。


ジムニーノマド車中泊仕様も先行予約開始

ホワイトハウスブースでは、1月30日にスズキから正式発表されたジムニーの5ドア仕様「ジムニーノマド」のポップアップルーフつきモデルも展示された。


ジムニーの5ドア仕様自体はインドで既に販売されており、このポップアップ仕様も2024年夏には参考展示として発表されていたが、ベース車の国内導入が正式に決まったことで一気に弾みがついた。
従来のジムニー/ジムニーシエラよりボディサイズが大きくなったことで室内の居住性も高まり、ポップアップルーフのおかげで「オフロードにも行ける車中泊モデル」としてぐっと実用的に。なによりアイコニックなスタイリングが存在感抜群だ。