
2025年1月31日(金)〜2月3日(月)まで千葉県・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2025」。フジカーズジャパンはここでキャラバンベースのキャンピングカー「クローサー」と「クローサー キャンパー」を初出展した。
4ナンバー「クローサー」と8ナンバー「クローサー キャンパー」の同時発表

フジカーズジャパンが発表した新型キャラバンベースバンコンは、4ナンバー車「クローサー」と8ナンバー車「クローサー キャンパー」の2台。同コンセプトで2パターンが用意されるという珍しい形となった。

ベース車は2台とも日産キャラバンのロング・標準幅・標準ルーフ。サイズ4695×1695×1990mmは、乗用車で言えば5ナンバーにあたるコンパクトさだ。もちろん立体駐車場などにも入れられる。ホイールベースも2555mとハイエースよりさらに小回りが効くスペックで、都市部ユーザーでも負担なく扱える。
どちらも5人乗り・2人就寝で、価格はクローサーが437万8000円から、クローサーキャンパーが481万8000円から。高額化傾向にあるキャンピングカーシーンにおいては、なかなか魅力的な価格だ。
クローサー・クローサーキャンパーとも「寝る」「積む」「くつろぐ」はしっかり
お手頃なサイズと価格のクローサー・クローサーキャンパーだが、室内レイアウトもポイントをしっかりおさえたつくり。
クローサーキャンパーはセカンドシートに前向き・後ろ向き・フルフラットに変形するREVOシートを設置。移動中は乗員の5人全員が前向きに移動ができる。

そしてクルマを停めてのくつろぎタイムでは、後ろを向いてテーブルを囲める。寝る時はシートをフラットにして後ろのスペースとつなげるで最後部から2.7mにわたる巨大なごろごろスペースの完成だ。

4ナンバーのクローサーはさらにエコにリビングスペースを作り出している。セカンドシートは純正のものをそのまま使用し、運転席と助手席の背もたれを座席として活用しているのだ。

運転席と助手席がリビングスペースづくりに一役買っている。キャラバンは純正セカンドシートが左右のシートそれぞれでリクライニングや前に倒して格納ができるので、後ろのスペースとの行き来もしやすい。

クローサーのベッドは純正セカンドシートより後ろの部分のみを使用するので、サイズは1800×1400mmと小さくなるがそれでも大人2人なら十分。ベッド下にたっぷり収納スペースがとれるし、寝るときにベッド展開の手間がないというメリットすらある。
キャンピングカーの装備もポイントをおさえたラインナップ

クローサー・クローサーキャンパーともキャンピングカーとしての装備は必要なものを厳選してラインナップ。
オプションで設定できるクーラーには、信頼性の高い車載用クーラーをセレクト。標準装備では105Ahのサブバッテリーのみのシンプル構成だが、しっかりクーラーを使いたいニーズに応えて200Ahのリチウムイオンパッテリーも用意した。

床下や収納のLED間接照明は標準装備。調光機能つきで、室内を明るく優しい雰囲気に演出しつつ、寝る時はOFFすれば良い。コストを考えると削ってしまいそうな装備だが、便利さと所有するユーザーの満足度UPにつながるこういった要素を削らないのはさすが。
フジカーズのキャンピングカーブランド「FOCS」の高い技術で作られた

発売元のフジカーズジャパンは、キャンピングカーだけでなく幅広いジャンルの中古車を扱う全国チェーン店だが、「FOCS」という国産キャンピングカーブランドも有している。
FOCSブランドのキャンピングカーは運転中のガタツキやゆがみを低減させる宮大工の工法で組み上げられた家具や、生産地である北海道によって鍛えられた本格的な断熱施工など、高い品質で支持を受けている。
クローサー・クローサーキャンパーもこのFOCSシリーズに連なる1台なので、家具は宮大工工法で架装され、高断熱施工も標準パッケージ内だ。
手頃なサイズ感と、シンプルで「積む」「寝る」「くつろぐ」の両立を実現したレイアウト、断熱など基礎能力を上げる施工もしっかり入って、お値段もお手頃。注目度が高い。