1973年型の日産E20型キャラバンを買って約2年。後部スペースに畳と台座がインストールされた文化住宅みたいな車内&当時ものクーラーの部品一式が付属する条件に一目惚れしして、銀行ローンをフルに使って購入!畳も張り替えて、やっとオートキャンパー WEB編集部っぽく、このクルマを取材の足、戸外生活を楽しむためのキャンピングカーとして楽しむ?!……なんて程遠かった。今回も案の定(?)、修理ネタだ。

2025年末ごろから始まった水温「高い高い」問題、結局ヘッドガスケットの抜けが原因だったということがわかった。その修理が不完全だったために、何度も同じ作業を繰り返して今に至る。
その原因について振り返ってみよう。今後しばらく重整備のコンテンツは連載には登場しないはずだ。かわりにどこそこへ行ったとか、車中泊に関して面白おかしい?実体験を綴っていくつもりなので、今回に限っては?もう一度その整備内容のつらかったことを思い出として語らせてください。
エンジン内で冷却水漏れ完結編?
その1〜日産に部品がないと思い込んで、アフターマーケット製を使っていた
ヘッドガスケットは純正で製造廃止だと思っていた(ほかは全部だめ)が、実は供給されていた。それに気づくまで、海外製の微妙に寸法の合わないガスケットを加工して装着していたため、密着不良が起きていた(ような気がする)。

その2シリンダーとかヘッドの歪みが限度だったのかそうでなかったのか、実はわからない
シリンダーとヘッドはガスケット(気密性を保つシール)を挟んだ上で、ボルトで締結されている。
今日のエンジンは、その2つが重なる面は、1/100mm単位でその歪みが管理されていて、平らであればあるほどいい。対して、昭和48年型のキャラバンのJ16型エンジンは、ヘッドの歪みは0.10mm以内に管理されていて、そこからたとえばオーバーヒートで0.20mmになってしまうと交換なり表面を削って均す必要がある。ついでに言うとブロックは0.05程度で、限度は0.10mmだ。

歪み限度が0.03mmの現行車と比べるとキャラバンはケタが違うほどアバウトだが、ヘッドとブロックの表面を削って修正可能な量は、ヘッドとブロックの研磨量の2つ合わせて2mmまで。現行車と比べると、ずいぶん許容量や耐久性があるように思えなくもない。


にも関わらず、オーバーヒート(と思われる)したうちのキャラバンは、2度ヘッドガスケットを交換してもダメ。だいたいヘッドが2回やって2回ともすぐヘッドガスケット抜けと呼ばれるトラブルが発生した。ピストンの「吸気・圧縮・燃焼・排気」工程のどれかで、ヘッドガスケット(シール)が用をなさなくなり、冷却水通路が決壊してしまったのだ。アルミ定規とシックネスゲージによる歪み測定に限界を感じ、内燃機加工業社の門を叩くことにした。


山形県にある萩工舎は、別料金で即日ヘッド面研仕上げを行ってくれる”フットワークの軽い”機械加工屋さんだ。気になる人は、DMを送ってみるといい。宅急便でシリンダーヘッドを送り、最短3日でヘッドが戻ってくるこのサービスは、今流行りのコスパとタイパも抜群である(価格は1万9800円)。きちんと計測してもらうと「2番と3番の燃焼室間が長手方向に0.05〜0.07mmの凹み、短手方向にも2、3番の燃焼室の周りが落ち込んでいる」とこのことで、それを均すため全体を0.14mm削ってくれたとのこと。
その3これで大丈夫なはず


キャラバンのショート動画もどうぞ!
戻ってきたヘッドを念入りに脱脂の上、組み付けると過去最高に具合がいい。これでやっと、次号以降はオートキャンパーWEBらしく、車中泊旅行ネタや室内の快適化ネタに戻れるんじゃないかと思います!