キャンピングカーと楽しむ

エコフロー 話題の最軽量・最小サイズ! 「DELTA 3 2000 Air」の実力は?

オートキャンパー編集部品田 直人
品田直人

車中泊やオートキャンプにおいて、家電やモバイル機器の使用はもはや当たり前。 旅の必須アイテムとして定着したのが「ポータブル電源(ポタ電)」だ。 ほんの少し前まで1000Whクラスで驚いていたのがうそのように、今や2000Whが主力となりつつある。そんなポタ電の最新事情をオートキャンパー8月号から特別にご紹介。エコフローの「DELTA 3 2000 Air」のレビューもいっしょに楽しんでほしい。

DELTA 3 2000 Air

DELTA 3 2000 Airは、容量の大きいリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを6個(デルタ3は16個)使用することで軽量を実現している。動作電圧を19.2Vとしたため、定格出力は1000WでX-Boost使用時は1500Wだが、湯沸かし器やポータブルクーラーも使用でき、日常使用に不満はない(上位モデルMAX Plusだとそれぞれ3000W、3800W!)。ポートは、USB-A、Cが2個ずつ、AC100Vコンセントが2個あるほか、オルタネーターチャージャー兼ソーラーパネル充電用ポートが2つ、充電ソケットが備わる

エコフローから新たに発売された「DELTA 3 2000 Air」。モデル名通り2000Whクラス(1920Wh)のパワーを誇りながら、筐体サイズは1000Whクラス並みという、業界最小・最軽量を実現している(参考価格13万4700円)。これなら車中泊はもちろん、防災時の備えとしても心強い。さらに、2048Whの「MAX Plus」、3072Whの「Ultra Plus」も登場し、用途に合わせて選択肢が増えたのも見逃せない。

というわけで、今回は編集部で入手した最新モデル「DELTA 3 2000 Air」をチェックしてみることにした。
まずスペックを確認しよう。重量は17.5kg、サイズは縦426×横220×奥行223mm。持ち手が1か所備わっており、大人なら問題なく持ち運べるサイズだ。クルマに積めば縦置き・横置きを問わず、ちょっとしたスペースに収まる。排熱にさえ気をつければ、シート下へのヒドゥンインスト―ルも可能だ。軽自動車やコンパクトカーであっても、搭載場所に困ることはないだろう。

限られたスペースの車内でも圧迫感を感じない
同じ場所に1000Whクラスの旧型ポータブル電源をおいた様子

今回は1泊の車中泊を想定し、キャラバン(長尺車)に搭載。実際に2000Whを使い切ろうと試みたが、有り余るパワーを消費するのは容易ではなかった。モバイル機器を充電しつつ、100V・400Wのポータブルエアコンを「最低温度、最大風量」で稼働させ、車内でゴロゴロしてみたが、一向に力尽きる気配がない。 さらに、別途購入したXT60出力ケーブルを使用し、オルタネーターチャージャー(走行充電)と接続&充電のエアコンを使い続けたところ、本来なら5時間ほどで空になるはずの電源が7時間以上も持ち、そのスタミナには度肝を抜かれた。車内が冷えすぎて、思わず外に避難したほどだ。ちなみに、500Wのオルタネーターチャージャーを使えば、0から100%までの充電も約4.4時間で完了する。

液晶モニターに、残量だけでなく消費電力(充電時は入力電力も)を表示するディスプレイ。直感的に、各数値を把握しやすい

「……いやあ、欠点が見当たらない」。電気過多になってしまったので、車載バッテリーの逆充電(ポータブルバッテリーから自動車のバッテリーを補充電)で電気を消費しようと思ったものの、デルタ3 2000Airには、XT150ポートがない。そういえばDC12Vのアクセサリーソケットもないか。この辺は自己責任でバッテリーチャージャーを別途使用するなり、USB変換すればよし。
にしても、電源がなくて途方にくれたのも今や昔の話だ。現に私は今、電気があまって困っている。理論上は、1000Wクラスのオーブントースターやホットプレートを2時間弱ほど連続使用すれば確実にこのバッテリーはなくなるが……オーブントースターで焼き芋パーティーか、ホットケーキをポータブル電源で焼き続けるしかないか?

オートキャンパー2026年8月号