キャンピングカー・ビルダー紹介

2022年のキャンピングカーを語る【トイファクトリー・TOY’S BOX 95ほか】

2022年、キャンピングカーに馴染みのない人にも大きなニュースとして届いたのが、業界初のトイ・ストーリーの世界観を表現したキャンピングカー、「TOY‘S BOX95」の発表だ。

何も知らなくてもわくわく、ディープなファンも唸らせるこだわり

30台の完全限定生産、抽選販売としても話題になったTOY’S BOX95。シリアルナンバーが刻まれたそれぞれのクルマは全国各地で活躍していることだろう。

2022年7月に公開されたその車内は、ただそこにいるだけでワクワクできる、ほかにない1台だった。トイ・ストーリーの世界で使われている色やデザインを車内に施し、色の組み合わせだけでも、トイ・ストーリーをイメージできるよう仕上がっていた。さらに、トイ・ストーリーやディズニー作品のディープなファンも思わずニヤリとしてしまう、そんなしかけも随所にデザインされていた。とはいえ開発やデザインを担当したトイファクトリーの社員の方が、もともと作品をよく知るディープなファンだったかというとそうではないそう。この1台を作るためにトイ・ストーリーの世界観を学んだそう。この記事では、そのこだわりのデザインを選りすぐりの画像とともに堪能してもらいたい。

TOY’BOX 95に合わせて、オリジナルの絵本仕立てのパンフレットも作成された
側面にはTOY’S BOX 95のロゴが。ウッディのイメージかブラウン基調のカラーだ
内装はアンディの部屋をイメージ。シートは色だけでなく、生地にもこだわっている。ウッディの首元のスカーフをイメージした赤いシートベルトも注目
車内各所にシリアルナンバープレートが配されている。それぞれのプレートごとにデザインも違っていて、見つけるのも宝探しのよう
リヤからの眺め。サイドウインドウの上にあるキャラクターのシルエットステッカーもクルマに付属。こちらはオーナーが自身で好きなところに貼れる
ホイール部分にも「95」の刻印が。細かいところまでこだわったつくりだ

ペットフレンドリーも加速

そのほかペットフレンドリーな取り組みも注目の1年だった。まず2022年のはじめにトイファクトリーから発表されたのは、ペットの立場で考えたクルマ作り「 with DOG MOBILITY事業部」の発足。さらに全てのモデルでwithDOG仕様が選べるようになり、ペットとのクルマ旅がよりペットにも人にも優しくなるクルマを選べるようになった。さらに取材で訪ねたトイファクトリー岐阜本社展示場では、ペットといっしょの来場が大歓迎という光景も目にした。来場してくれたペットへのおもてなしはもちろん、展示場のスタッフも実際にペットとクルマ旅をしている人が多く、リアルな経験に則したペットとの旅のアドバイスをもらえる。

With DOG MOBILITY事業部の取り組みの1つが、来店したワンちゃんへのお水の提供。希望すれば各ワンちゃんの体格にあった「PECOLO」製のフードスタンドでお水を用意してもらえる
展示場にも、シート生地や家具、装備に工夫をこらしたwith DOG仕様のクルマが

キャンピングカーを持っていない人のクルマ遊びもサポート

また、取材ではトイファクトリーのレンタルキャンピングカーを借用する機会もあった。レンタルキャンピングカーならキャンピングカーを所有していなくても、クルマ遊びやクルマ旅を楽しむことができる。トイファクトリーらしく「ペットOK」のレンタカーがあるのもうれしいところだ。こちらのサービスは岐阜県土岐市のイオンモール土岐にある土岐店と、東京都町田市の「グランベリーパーク」にある東京店の2店舗で行なわれている。どちらも大型商業施設内でアクセスのいい立地。少しお話を伺ったところ、なかなか利用されているようで、長期利用の人もいれば購入前のお試し旅行という人もいるそうだ。

取材で借りたのは、東京店のバーデン・カーサ・ホームスタイルエディション
上質で居心地のいい室内だった。特にキッチンまわりに施された美しい美濃焼タイルがお気に入り

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