
いま、各地のフェリーで「御船印」が手に入ることをご存知だろうか。クルーズ船はもちろん、キャンピングカーなどでのクルマ旅の強い味方のフェリーでも発行が始まっているこちら。各社オリジナルの御船印に加えて、集めた御船印を保存する御船印帳もあるのだ。
2021年に始まった御船印めぐりプロジェクト
旅客船・観光船業界の利用促進や発着地の経済活性化を目的として、2021年4月1日から始まったのが「御船印めぐりプロジェクト」。全国の船会社が、船や航路ごとにプリント版、スタンプ版、手書きなどのこだわりの御船印を発行し、港や船内などで販売。さらに公式船印帳も同時発売された。御船印は発行料がかかるが、乗船日も入るデザインになっており、旅の記念品にはピッタリ。この御船印を集めて日本各地の船をめぐるのも、新しい旅の楽しみだ。


さらにこの御船印めぐりプロジェクトでは、御船印マスター制度というものもあり、設定された条件をクリアすると称号を手にすることができ、シリアルナンバー付きの認定証が授与される。これも御船印を集める魅力の1つになりそうだ。
種類も参加企業も増加中
この御船印プロジェクトが2021年に開始された当初は、北は北海道、南は鹿児島まで46社が参加していた。それが2022年12月現在北海道から沖縄まで82社まで増加。さらに同じ会社でも船ごとに御船印を発行している会社もあり、2022年10月にデビューしたジャンボフェリーの新造船「あおい」で御船印の発売が開始されたというニュースも入ってきた。さらにこの「あおい」の御船印、「船体解剖図」を手掛けたPUNIP cruises (プニップ クルーズ)氏が「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」をテーマに手掛け、御船印として収集するだけでなく、イラストとして楽しめるこだわりの御船印になっているのだ。こんなふうにそれぞれ趣向を凝らした御船印のデザインも魅力の1つだ。
■ジャンボフェリー:https://ferry.co.jp

新しいクルマ旅×フェリーの楽しみに
レストランや大浴場など各社工夫を凝らした充実の船内設備で、移動時間がエンターテイメントになるフェリー。自走するには大変な距離や、そもそも船でしか行けない土地に人とクルマを運んでくれるくれるクルマ旅の強い味方だ。フェリーを使いこなせば、愛車とのクルマ旅にバリエーションが広がる。さらに最近ではペットと乗船する人へ向けた設備も充実してきており、その注目度は高い。そこへ登場した新しい魅力がこの御船印。次の旅の計画を考えるときには、ぜひ御船印のことも調べてみたい
■御船印めぐりプロジェクト:https://gosen-in.jp/index.php