ニューキャンパー

【東京キャンピングカーショー2023】直前情報!けん引免許不要のキャンピングトレーラー!老舗メーカーが手がけた完全日本仕様

SDGsの一環として、欧州では必要最低限の機能を持った小さいキャンピングトレーラーが注目されている。欧州ビルダーの中でも、小型なモデルを特に重視してラインナップしているのがポーランドの二ワドーというビルダー。
これから紹介する「インディアナ300L」は、そんな二ワドーのラインナップのうち、けん引免許が不要な750キロ以下のモデルを、日本のキャンピングトレーラー輸入の草分け的存在であるインディアナ・RVが完全日本仕様にして導入したものだ。

ボディは小さいのに中は広々 親子4人でも快適車内生活

キャンピングトレーラーのインディアナ300Lベッド
インディアナ300Lのベッド。幅1850ミリ×奥行き1950ミリの大きさで、大人2人なら余裕タップリだし、小さい子供2人なら合わせて4人でも寝ることができる

インディアナ300Lの車両サイズは全長が4500ミリと普通車程度の大きさだが、シェル室内長は3050ミリで、室内幅が1950ミリなので、これはハイエースロングワイドボディの荷室よりも若干大きい。

ということは、ハイエースベースのバンコンと同様のレイアウトも可能ということだ。小さなボディなのに横座りの対面ダイネットにリヤキッチン、マルチルームと一通りのエリアを備えているのも納得するし、どのエリアもハイエースバンコンよりゆとりがある。就寝人数こそ3人となるが、小さな子供2人であれば家族4人でも利用可能だ。

ゆとりある対面式のダイネット

キャンピングトレーラーのインディアナ300Lのダイネット
対面ダイネット。頭上には丸みを帯びたルーフ形状に合わせた上部収納庫があり、ダイネットを加工用に配置されている
キャンピングトレーラーのインディアナ300Lのオプション、ウインドウクーラー
ダイネットの一角に設けられたキャビネットの中にはオプションのウインドウクーラーが装備できる。目立たずにスマートな装着で、車内冷房能力も十分にある

しっかり使えるマルチルーム

キャンピングトレーラーのインディアナ300Lのマルチルーム
 こちらがマルチルーム。標準で装備される手動式ラップポンを置いても無理のない大きさ。洗面台上には鏡と棚がある
キャンピングトレーラーのインディアナ300Lのマルチルームのシンク
マルチルームには跳ね上げ式の洗面台を装備。ボウルにたまった水は台を収納すると排水するという便利な構造になっている。写真左手側に押し開き式の小窓が設置されていて、換気に役立つ
キャンピングトレーラーのインディアナ300Lのマルチルーム下の収納
 シンクの下の部分。上開き扉の収納となっているほか、庫内には車載排水タンクを備える

完全日本仕様+充実の標準装備

インディアナ300Lの特徴の中で、注目すべきなのは小さくても本格的な車体構造。欧州ではEPS断熱材が一般的だが、XPSという押し出し発泡ポリスチレンフォームを芯材にした工法を採用。これは軽くて断熱性の高い作りで、この工法でシェルを作っている。さらにGRPという、FRPよりも強度のあるガラス繊維ファイバーをフロアやルーフに採用。軽く暖かく、強度のある車体は、小さいからと手を抜かずに仕上げるビルダーの心意気が感じられるよう。

今回、導入にあたっては完全日本仕様としており、本国とは逆レイアウトの左エントランス。キャンピングトレーラーなので移動中に人員の乗り降りはないとしても、路上での荷物の出し入れなどでは便利だ。

装備は下位グレードでも充実しており、石油式FFヒータ ーやラップ式ポータブルトイレ、無線式バックカメラまで備える。ポータブル電源もあり、上位グレードとの違いはその容量が異なるだけ。これだけの装備があれば、購入後すぐにでもキャンプに使えるほど。

キャンピングトレーラーのインディアナ300Lのポータブル電源
ポータブル電源は実績のあるエコフロー製を採用。これ1台でDC12VとAC100Vが供給できるのがメリット。 写真は最小モデルで1024Whの容量
キャンピングトレーラーのインディアナ300Lの床下装備
右シート下に給水タンクを配置。給水はボディサイドから行う。本体上部からの洗浄も可能でメンテナンス性が良い。その横に石油式のFFヒーターを置き、配管は後方まで延長されている

けん引免許不要モデルという意味では、エントリーモデルかもしれないが、それ以上に価値のある内容。大型自走式車からの乗り換えでも、不満とならないハズだ。

キャンピングトレーラーのインディアナ300Lの外観
キャンピングトレーラーのインディアナ300Lの車内レイアウト

2人旅仕様で収納力をアップさせた「インディアナ300」もある

キャンピングトレーラーのインディアナ300のダイネット
こちらがインディアナ300のダイネット。300Lとほぼ同じに見えるが、ちょっとだけシート幅が狭い

インディアナ300Lには、2人旅に特化した使用の「インディアナ300」というバージョンもある。キッチンとマルチルームの大きさや配置は300Lと同じ。ダイネットも横座りの対面式だが、左右ともシート幅が狭い。そのかわりに右にはロングコートも掛けられるワードローブ、左には天板が調理台としても利用できるキャビネットを配置。 就寝人数は2人となるが、その分だけ収納力が高くなっている。使う人数に合わせて選ぼう。

キャンピングトレーラーのインディアナ300のワードローブ
ダイネットの右手前にあるハンガーパイプを備えたワードローブ。奥行き520ミリ×幅490ミリで高さは1080ミリある。その下部も収納庫として使える。最下部にはFFヒーターの配管が通っている
キャンピングトレーラーのインディアナ300の左側キャビネット
ダイネットの左手前、エントランス横にも天板付きのキャビネットがある。位置的にシューズボックスとして使うのに重宝するだろう。奥行き520ミリ×幅480ミリ×高さ650ミリの大きさ

[スペック]
ニワドー (ポーランド) インディアナ 300L
けん引免許:不要
就寝人数:2 or 3人
ナンバー:白8
価格:360万8000円~ ( 300は357万5000円~)
標準装備:
シンク/2口コンロ/30L給排水タンク/3ウェイ60L冷蔵庫/カセットガス供給器/電気温水器/LED室内照明/AC-DC コンバーター/折りたたみ洗面台/灯油式FFヒーター/手動ラップ式トイレ/一酸化炭素警報器/ポータブル電源+ソーラーパネルほか

関連メーカー/ビルダー情報