西尾張三菱自動車販売が輸入するアメリカの「ハピアーキャンパー」の「HC1」。カワイイ見た目と高断熱という実用性の高さ、そしてレイアウトに無限の組み合わせが生まれるという「モジュラーインテリア」というシステム。かなり独自性の高い1台だ。その特徴を詳しく見てみよう!
一目惚れ間違いナシの見た目 軽量、高断熱と機能性も◎
ハピアーキャンパー HC1の全体が丸みを帯びた独特なフォルム、その基本形状は反転させたバスタブのようなものを、上下で組み合わせたような手法で作られている。さらに個性を演出しているのがフェンダーで、車体よりも大きく張り出した形状。後付けのように見えるが、下部ボディと一体形状だ、この張り出した分だけ車内空間も広がっている。
これだけの曲面を形成するにはアルミ素材やパネル工法では不可能で、FRPの一体成型が採用されている。それも内外の壁面で構成されており、外壁の内側に断熱材を貼り付け、内壁との中間に空気層を設けた。これにより驚くほどの軽量化と断熱性を確保。また、丸みを帯びているだけに空気抵抗も大幅に軽減。スクエアボディと比較すると、横風の影響を受けにくい。
車体色は白色のゲルコート仕上げが基本色だが、オプションで上下ツートーンの塗り分けも可能。その作業は本国ではなく輸入されてから。多彩な配色で、さまざまなイメージに対応できるという。
「モジュラーボックス」の組み合わせで、レイアウトが自由自在
車内は、基本はスケルトン。何もないドンガラ状態だが、FRP製のフロアは格子状にブロック分けされている。ここをベースに樹脂製のボックスを置き、車内装備を構成する。「モジュラーインテリア」という独自の手法で、格子状のフロアのどこに何を置いてもいい設計なのだ。
たとえばボックス上にスクエアなクッションが置け、それらがシートやベッドマットとなる。さらに天板とシンクが備わり、給水タンクが収められた箱もあり、その箱をボックスの上に載せるとキッチンユニットとなる。フロアマットもブロックと同サイズで、テーブルのセットも可能。オプションも多彩なので、好みのレイアウトにできるのだ。
この多彩な使い方を、さらに便利にさせているのがリヤハッチだ。曲面形状ボディの後部には大きく開くハッチがあり、リヤから車内にアクセス可能。ここからスケルトンのフロアを使ってカーゴやトランポにできる。各種装備のボックスを積み重ねれば、フロアが確保でき大きなアウトドアグッズも余裕で積める。さらに、右ウインドウも上方に跳ね上げ開放できる作り。ボディ壁面にオプションのエクステリアバーカウンターを付けると、キッチンカーのような使い方もできる。
このフォルムとボディカラー、各種オプションの設定により移動販売車や事務所車、エステやネイルサロンの事業に使うユーザーも多い。まさに多大な用途自在トレーラーなのだ。
[スペック]
ハピアーキャンパー HC1
けん引免許:不要
就寝人数:2〜5人
ナンバー:白1 or 白8
価格:465万円〜
全長×全幅×全高:4100×2150×2380mm
重量:500kg
ブレーキ形式:電気
標準装備:
DC電源ポート/AC電源コンセント/USBポート/14インチシーリングファン/補助バッテリー/LED室内照明/ブラインド一式/スタビライザージャッキ/ガスリフト式ウインドウ/ポーチライト/リヤスイングバックドアほか