キャンピングカーの基礎知識

キャンピングカーの用語解説(装備編)

気になるキャンピングカーカタログがすんなり読める用語解説!今回は装備編。

キャンピングカーは専門用語が多く、乗用車に比べて独特の装備が搭載されている。
知らない呼称が出てきて戸惑ってしまわないように、キャンピングカー関係のおもな用語を解説。

ダイネット

「ダイネット(dinette)」はホテル用語で、”コテージにあるようなダイニングキッチン”の意味。キャンピングカーではテーブルやイスで構成された、食事や休憩などができる車内スペースを指す。

プルダウンベッド

近年、キャブコンのバンク部分の張り出しを極力廃して空気抵抗を減少させるデザインが欧州では主流になってきており、日本でもそうした流れを取り入れるビルダーも増えている。そんな車両に多く装着されるのがプルダウンベッド。写真のように、天井部からベッドを引き下ろしてセットする。

ギャレー

「ギャレー(galley)」は船・列車・飛行機内での調理やその準備をする場所のことで、キッチンスペースを指す。シンクやガスコンロ、冷蔵庫などがまとめられた部分の総称だ。

ポータブルトイレ

「ポータブル」と名前にあるように、便器全体の持ち運びができるトイレ。マルチルームでの使用はもちろん、ひとり旅なら車内や着替え用のテント内で用を足せるなど、使い勝手が高いのが特徴だ。あらかじめ貯水タンクに水を貯め、使用後に水を流す。本体は便座部分とタンク部分に分離できるので、汚物の処理もしやすい設計になっている。また、水を使わないラップによる圧着式のトイレもある(電気が必要)。使わないときは車内から出して保管できるのもポイントだ。

カセットトイレ

トイレルームに固定するタイプのトイレ。汚物を貯めておくためのタンクがカセット式になっていて簡単に取り出すことができ、処理がしやすいのが特徴だ。最近では便座が回転するタイプも多く、設置がしやすく省スペース化にも貢献している。使用後の洗浄については、手動タイプと電動タイプがラインナップされている。

マリントイレ

北米車に多く採用されている固定式のトイレで、汚物タンクも固定されているのが特徴。「ダンプステーション」と呼ばれる施設でホースを利用して処理する。

アクリル2重窓

耐衝撃強度が高く、ガラスに比べ数倍も割れにくく、破片によるケガをしにくいのが特徴。また、断熱性や防音性、結露防止などにも優れており、ガラスよりも快適性が高い。網戸や遮光用のシェードが一体型になったタイプもある

サイドオーニング

ボディサイドに取り付けられる格納式の日よけ。屋根となるシート生地が巻き取られてボックス内に収まる。基本操作はクランクバーでの出し入れだが、最新モデルには電動式もある。日差しをさえぎって日陰を作り出すほか、雨天時には雨よけにもなる。また、周囲を覆うサイドテントがオプションで用意されている。これを使うとオーニングの下がもう1つの部屋として利用できる。基本的にキャンプ場で使う装備。