キャンピングカーの基礎知識

キャンピングカーのメンテナンス方法

洗車から装備のチェックまで、おさえておきたいポイントを解説!

購入後は、ちょっとしたケアで ベストコンディションをキープできる。そんな購入後のメンテナンス方法を紹介


洗車はとても重要!

バンコンであっても、キャンピングカーの洗車は、ボディが大きいだけに大変な作業。とはいえ、洗車はとても大事。特にシェル架装されたモデルの場合、外板はFRPのゲルコートかアルミの塗装仕上げだが、いずれも紫外線を浴び続けると黄変したり、表面がザラつくなどのダメージが出る。
それを少しでも予防するために、洗車をしてからワックスをかけよう。劣化防止効果のあるものもあるし、ワックスをかけることでボディの平滑性を高め汚れの付着を軽減できる。ガラスコートでもいい。いわゆるバーコードのような汚れができにくくなるのだ。特に汚れがたまりやすいルーフのワックスがけは重要!

油断大敵!マフラーのサビをチェック

もっともサビやすく、場合によっては破損や落下もあるのがマフラーだ。なかでもトラックベースの国産キャブコンはリヤマフラーを延長している場合が多い。腐食しやすいので日ごろから状態をチェックしたい。

タイヤのチェックは欠かさない

タイヤチェックの重要性はキャンピングカーに限らず、すべてのクルマにいえる。特にキャンピングカーの場合は、乗車前に空気圧を確認したい。近年、バーストが騒がれているが、その原因の多くは空気圧不足によるもの。さらにサイドウオールの細かいヒビや亀裂といった劣化具合も忘れずに。

意外に重要な普段の換気

換気のおもな目的は、空気の流れを作ることとニオイの放出。日常的に使わない車両は湿気がこもりやすく、車内の各部に悪影響をもたらす。定期的に窓を数時間開けるか、ベンチレーターを動かしたい。自動運転できるソーラータイプの換気扇の利用も有効だ。

使用後にケアしたい装備品

旅行から帰宅後、後片づけを怠ってはならないのが冷蔵庫。使用後は電源を切り、扉を開けて庫内を乾燥させる。次回利用時までドアを開けたままでもOK。
また、ポリエステルの給排水タンクも、中身を捨てて、洗浄して乾燥させる。こちらもフタを開けたままにしておく。どちらもカビの発生を防ぐためだ。

もっとも気をつけたいバッテリー

出先でサブバッテリーが使えないと、とても不便だ。だからといって、つねにバッテリーの容量を管理するのは無理がある。鉛バッテリーの場合、理想は定期的な交換で、約2年が目安。普段から使用状況と残量を気にかけ、少しでも消耗が早くなったと感じたら、交換時期だと認識しよう。サブバッテリーは使い方によっても寿命が大きく違ってくるが、どんな使用が理想かは、車両や電化製品、使い方によっても異なる。

樹脂系パーツの劣化と交換

樹脂製のフックやドアノブ、アンダースカートは劣化しやすいので、ワックスやコーティング剤を定期的に使ってメンテナンスしよう。表面がザラついてきたら、折れや割れの一歩手前なので交換時期と判断しよう。

日焼けに注意

紫外線は車両のあらゆる部分に悪影響を及ぼすが、特に気にしたいのが白色のFRPゲルコート仕上げのシェルで、これは日焼けしやすいのだ。駐車環境によって直射を浴びていた一面だけが変色するケースがある。長期間駐車の際は、定期的に前後の向きを変えると差が出にくくなる。