キャンピングカーの基礎知識

高級キャンピングカーを買うなら絶対つけたい!自動車体水平システムとフルエアサス

ゴールドシュミットの「HLCスマート」と「フルエアサスペンション」

大きなキャンピングカーを使う時に気になるのが車内が水平かどうか。ちょっとしたお部屋サイズになので傾きがあると違和感を覚えてしまうのだ。自動で車体を水平にしてくれるパーツはあるのだが、ヨーロッパ製の高級キャンピングカーだと意外と純正でついていない。そこで、後付けできる「HLCスマート」の出番!走行中も快適になるフルエアサスペンションもあわせて紹介。

後付けできる!車体を水平に保つ全自動レベリングシステム

北米産のバスコンや上級クラスAには、オートレベリングシステムが備わっている。これは駐車場所が傾斜地であってもスイッチ1つで自動的に水平に保ってくれる装置で、わずかな傾きも検知して修正する便利な装置だ。

欧州車でも超高級モデルには標準で装備されているが、その1ランク下になると、全長7m超の大型キャンピングカーであっても未装備やオプション設定となりがち。

そこで開発されたのがドイツのゴールドシュミットが開発した「HLCスマート」という、後付けのレベリングシステム。フィアットやメルセデスベンツ、ALKOシャシーに対応した専用設計で、4本のハイドロジャッキと油圧ユニット、専用のコントローラーで構成される。

HLCスマートは、自動での水平出しのほか、マニュアル操作でも各脚の調整ができる。操作は専用アプリを入れたスマホでも可能。

許容荷重は最大24トン仕様までラインナップしている。タイヤが完全に浮いた状態で固定されるため、サスペンションの動きによる車体の揺れは皆無で、人の移動や強風にも影響されない。排水タンク内の排出時は、車体を傾かせれば完全に出せるので凍結防止にも役立つ。また、車体は数10㎝も浮かせられるので、タイヤ交換時も便利。スタッドレスタイヤに履き替える地域に住んでいる人には最高のアイテムなのだ。

付属のワイヤレスリモコンのほか、専用アプリを入れたスマホからも操作可能。スイッチオンで傾きを検知して、後輪→前輪の順で駆動。力強い油圧ジャッキで、みるみるうちに車体が持ち上がっていく。数10cmも上がるので、タイヤ交換にも重宝する。

走行時も快適に。ゴールドシュミットのフルエアサスペンション

コイルやリーフスプリングは、ある一定の硬度となっている。車種によって硬さや許容範囲が違い、最適に設定されているのだが、自由度は限界がある。対するエアサスの場合、大容量のエアバッグにより硬度や車高を自在にコントロール可能。走行時は路面状況やコーナリング時の負荷の違いに合わせて自動で制御し、最適な感覚で走れる。さらに、車高調整による車体の固定もある程度は可能で、停車時の不快な揺れが軽減できる。

ゴールドシュミットのフルエアサスペンション「エアドライブコントロール」はタッチスクリーン式のリモコンで室内から様々なモードを操ることができる。

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