キャンピングカーと楽しむ

昭和の国産キャンピングカーに思いを馳せる【セントラル自動車工業 ハイエースコミューターキャンピングカー】

昭和の国産キャンピングカーに思いを馳せる OLD CAMPER①
オートキャンパー編集部品田 直人
品田直人

ベッドマットを兼ねるセカンドシートは特許を取得!

セントラル工業製「前向、後向座席、およびベッド装置」特許を取得している。シート台座内には燃焼暖房装置を備え、通風口が備わる
リアゲートからの車内。車内への出入りは、左スライドドアから
キッチンは、運転席後ろに集約。動線も考えられている

車体前方にキッチンをレイアウトし、車両後部までをダイネット(居間スペース)とする室内は、就寝時にここをフルフラットにベッド展開することも可能だし、ルーフボックスに格納されているマットを使ってハイマウントベッド仕様にすることも可能と、レイアウトパターンも豊富だ。

ワンタッチでフルフラットなベッドスタイルにもなる
特許を取得しているセカンドシートの展開方法が、ウインドウに貼られている。背もたれを倒すだけの簡単アクションだが、ベッドにも、ドライビング時の前向きシートにもなる

開放的な車内は、ハイエースのサイドウインドウをそのまま生かした仕立てのため!

この開放的な居住空間を作り出しているのは、ハイエースのウインドウをそのまま生かしている点と、上部収納庫を持たないところだ。今日のキャンピングカーの使い方である観光や道の駅&RVパークでの車中泊といった使い方と比べると、当時は山や河原、キャンプ場での戸外活動=オートキャンプという使い方が主。収納庫は外からアクセスできる方がよかっただろうし、上部収納庫をもたないのは、当時のハイエースの重心位置が高くなってしまうことを防ぐ目的があったかもしれない。FRPのボックスやルーフの許容荷重とか、いや、もっとほかにもきっと。

リアゲートを開くと、発電機などが収まる収納庫が備わる仕組み。収納庫の上にはポットが!
転倒防止装置付きの電動ポットがまたいい雰囲気だ

……いずれにせよ、今につながる「キャンピングカー」に思いを馳せるのも面白い。

*新連載「国産OLD CAMPER」では、取材車両を募集中です。昭和40~50年代に製作されたキャンピングカーをお持ちの方は、AUTOCAMPER WEB(ac@yaesu-net.co.jp)編集部までご連絡ください!

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