キャンピングカー買う買う詐欺?をして早10年?私品田、やっとキャンピングカー を買いました(個人で銀行フルローン組みました)。そのご報告とともに、日本のキャンピングカーの歴史をちょっと振り返ってみましょう。
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昭和40年代〜のオートキャンプブームを振り返ってみる
昭和30年代後半の日本において、モータリゼーションの進展とともに、第一次オートキャンプブームがやってきました。当時はマイカーの車内にベッドを自作してキャンピングカーとするDIY派だけでなく、昭和44年にスズキキャリイのキャンピングカー、三菱は昭和48年にデリカキャンピングバン、日産からキャラバンキャンピングカー、ついでに言うとトヨタも、完成車&特装車を手がけるセントラル自動車から、ハイエースコミューターキャンピングカーを発売。自動車メーカーがこぞって、キャンピングカーを手がけていた時代もあったのです。
クルマの普及とともに、先進国のように、車を使ったレジャーを楽しもうという具合ですね。ただ、キャンピングカーでオートキャンプをする楽しさを理解できるユーザーや、そもそもキャンピングカーを購入できるユーザーはまだまだ少なかったので、肝心のこれらメーカーメイドのキャンピングカー販売は推して知るべし、だったのですが。
で、買ったのはこのキャンピング(車中泊)仕様のキャラバン
そんな状況を踏まえ、このクルマをみてみましょう。昭和48年型のこのクルマは、今につながるキャラバン(E26)のご先祖。初代のキャラバンで型式はE20。ボディサイズは、ロングでグレードはデラックス。6(9)人乗りの貨物自動車で、51年もの間、よくこの世に残っていたものだと感心します。4ナンバー登録という性格上、荷物や人の運搬に使われて大事に保管されるなんてことは稀だからです。
昭和のキャンピングカー遺産のような気がして…
とはいえ、ただの初期型E20キャラバンだったら、編集部(品田)は買っていなかったでしょう。古い車(骨董品と同じ感覚ですね)を後世に残すという観点からいうと、もっと適任はいたはずです。ではなぜ買ったのかというと、内部に残っていた積載物(架装物)が、今につながるキャンピングカー(車中泊仕様車)の礎になっている気がしたからです。
このキャラバンは、セカンドシート以降に車中泊スペースが建立?されています。堅牢な木骨フレームに、マットはなんと畳。しかも内壁のコーナー部に沿ってフィットするよう作られているこの畳は、畳屋さんのオーダーメイド。い草のカラーに合わせて、内張は白ベースに緑の柑橘類みたいな模様入りのクロスをわざわざ張り込んでトータルコーディネートし、昭和の文化住宅みたいな居間を車内に再現。車内もシーリング式の自動車用蛍光灯照明をインストールしているので、当時としてはかなり最先端な仕上げではなかったか。
このキャンピングカーで公道を走り出すまでにしたいこともろもろ
惜しいのは、カークーラーや網戸が備わっていないこと。これだけ各部を作り込んでいるのだから、装着されていてもよさそうな物ですが、当時の雰囲気を壊さないように装着したいと考えています。その様子もまたご紹介しますー!
TEXT&PHOTO:品田直人