横浜キャンピングカーショーでついにその姿を現した、ホワイトハウスの新キャンピングカー「カーゴクリップス」。いままでのキャンピングカーとは違い、有孔ボードとクリップウォールを使ったシステムを採用し、自由度の高い空間設計を実現したモデルだ。まさに「そんなのアリ!?」と言いたくなるようなレイアウトが叶うのだ。
気になるレイアウトは2タイプ
「カーゴクリップス」としてラインナップされているのは、広いハイマウントベッドが魅力の「タイプA」と、ペットケージを備えた「タイプB」。いずれも4人乗車、2人就寝というレイアウトだ。装備を見てみると、いずれもダイネットに、収納、キッチン、そしてベッド、トイレと「普通の」キャンピングカー装備をそろえているが、そのつくりはこれまでのキャンピングカーとは大きく違う。
壁面、そして天井に施された天然木材を使用した有効ボード。そしてそこに専用の安全性の高いクリップで取り付けられた家具や小物で作り上げられているのだ。これらの家具などは「モジュール」と呼ばれているが、引き出しやキッチン、ベッドなどの大きなものから、調味料棚やフックなど小さなものまで種類豊富。だから車内の貴重な空間を無駄にせず使える。クリップで取り付けられたものは、もちろん取り外しも可能な構造だ。
いよいよ実物が登場した「タイプA」
横浜キャンピングカーショーの会場で、実物がデビューしたカーゴクリップス。今回お目見えしたのは「タイプA」。フロントシートを回転させて作るダイネットに、後方にハイマウントベッド。そして車両中央部分にキッチンや収納を備える。壁面を使って家具を固定することで、エントランスや通路が広々した空間に感じられる。
そして車両後部に回ってみると、ベッド下のラゲッジスペースの広さもさることながら、リヤのドアにも施された有孔ボードによる収納にも注目。窓部分以外全部収納として使えるのだ。
そして発想の転換というべきか、トイレの収納がとても「自由」。なんと車内中央部分のキャビネットからトイレが引き出し式に飛び出す。マルチルームに常時トイレを車内で使うことはないけれど、非常時のために備えておきたいというニーズにはこれでも充分。装備しているトイレはウォーターレストイレの「clesana」だ。
これまでにない自由なアイデアを実現できるこの「カーゴクリップス」。このあとお披露目される予定の「タイプB」のレイアウトも期待大。そしてこれで、ホワイトハウスによるフィアットデュカトベースのオリジナルモデルは、「ヴェローナ」「トリノ」「クルーキャブ」「クルーキャブ・テラス」と合わせ、6種類7レイアウトに。用途や予算、好みに合わせて選べるので、フィアットデュカトベースのモデルを検討するなら、ホワイトハウスのモデルを見ない手はない。
カーゴクリップス
■ベース:フィアットデュカトL3H2/L2H2
■定員:乗車4人/就寝2人
■価格:
タイプA [L3H2]1675万円〜 [L2H2]1615万円〜
タイプB[L3H2]1680万円〜 [L2H2]1620万円〜
■標準装備:
リチウムイオンサブバッテリー(200A)/90ℓ冷蔵庫/ガスコンロ/トイレ(clesana)/MAXXファン/12ℓ給排水タンクなど
■オプション
クールスター/FFヒーター/シャワーモジュール/各種オーニング/電子レンジなど