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今どきリチウムイオンバッテリー9選
4500回以上サイクルOKな長寿命!防水・ヒーターつきでいろいろ安心

「PYLONTECH 100Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリー」は、4500サイクル以上という高耐久。1回の充放電をセットにして1サイクルなので、長く使える。高性能なBMS(バッテリーマネジメントシステム)でバッテリーの充放電を常に最適化することで高いパフォーマンスを維持している。セルは安全性の高いリン酸鉄を採用。またIP67という等級を取得している。IP6は防塵、IPX7は防水の等級となり、防水の7は「ちょっと濡れても内部に浸水しない」くらいの強さ。そのためボートなどマリン業界でも採用されている製品だ。また、低温環境ではリチウムイオンの動きが遅くなるため電流の流れが妨げられる。その結果としてバッテリーの出力が低下したり、極端な低温だと充電も放電もできなくなってしまうのだが、それを防ぐためにON/OFF式のヒーターが内蔵されている。
PYLONTECH 100Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
■容量:100Ah
■サイズ(幅×奥行き×高さ):325×173.5×226mm
■重量:13kg
■バッテリーサイクル数:4500回
■価格:11万円
■購入先:stage21 ☎042-763-0061
トイファクトリーユーザーは置き換え一択。厳しい目で選ばれた一品

「Super-B EPSILON 150Ah」は高性能BMSやバッテリー保護機能は言うに及ばず、150Ahでありながら連続放電電流量は200Aとかなり高性能。こちらもヒーターがついており0℃未満の環境ではバッテリー内部を自動で加熱してくれる。朝方の気温が0℃未満になる場所は冬場ならざらにあるのでこの機能はかなり安心。また、国際的な安全認証規格のUN ECE R10.16、バッテリーを空輸可能になる試験UN38.3などを取得しており、高いレベルで安全性がチェックされている。オランダで開発されており、トイファクトリーが国内総代理店を務めている。トイファクトリーのキャンピングカーで鉛バッテリーを装着しているモデルはこちらに換装可能。
Super-B リチウムイオンバッテリー EPSILON 150Ah
■容量:150Ah
■サイズ(幅×奥行き×高さ):353×175×190mm
■重量:16kg
■バッテリーサイクル数:約5000回
■価格:35万2000円
■購入先:トイファクトリー ☎0574-63-0667
オランダ製高品質バッテリー、直列&並列もOK!

「Victron Lithium Battery 12.8V Smart 200Ah」は世界的に有名なオランダVictron Energyのリチウムバッテリー。VE.Bus BMSという専用BMSとセットでの運用になる。独自のセルバランシング機能を持ち、バッテリー内部にある4つのセルの電圧を均一に保つことで長寿命・安定運用を可能にしている。最大20個までの直列・並列ができる機能があり、さすがにキャンピングカーでそこまでの数は載せないだろうが、コンパクトさもあり複数載せやすいのはメリット。専用アプリでセルの電圧や温度のモニター、低電圧時のアラーム設定なども可能。100Ahは国内終売とのことで、ラインナップとしては200Ahからになる。
Victron Lithium Battery 12.8V Smart 200Ah & VE.Bus BMS
■容量:200Ah
■サイズ(幅×奥行き×高さ):321×152×237mm
■重量:20kg
■バッテリーサイクル数:約5000回
■価格:17万9100円
■購入先:LAC RVセンター ☎070-63-0667
大電力を思いっきり使えるシステム

「Eco Flow パワーシステム 2kWh スターターキット」はリチウムイオンバッテリーを並列に並べることで家庭のような大容量電源環境を作れるシステムだ。写真左上のパワーハブはMPPTソーラー充電器2台・MPPTつきDC-DCバッテリー充電器1台・DC-DC降圧コンバーター1台・インバーター1台を組み合わせた、まさにシステムのハブ、中心となる存在で、3000Wまでの出力に対応できる。それに2kWhリチウムイオンバッテリーが1台ついてくる。このままでも十分大容量だが、せっかくのパワーハブを活かすために2kWhバッテリーを追加したり、ソーラーパネルと組み合わせて自立型キャンピングカーへの道を歩みだすのがオススメ。
スマート分電盤(写真右)も追加されるセミコンプリートキット、さらにタッチパネルモニターもついてくるコンプリートキットもラインナップされる。
Eco Flow パワーシステム 2kWh スターターキット
■価格:57万2000円
■容量:2kWh
■バッテリーのサイズ(幅×奥行き×高さ):348×198×285mm
■重量:17kg
■バッテリーサイクル数:3000回
■購入先:EcoFlow公式サイト、amazon公式ショップ
ちなみにバッテリーを並列に並べると電圧はそのままで、使える容量が増える。直列だと逆に容量はそのままで電圧が増える。キャンピングカーでの使用は並列が基本になると覚えておくといいかも。
250Wソーラーパネルもセットになった便利タイプ




「off−grid ソーラー充電セット250W 150Ah」は消費電力の大きい電化製品を使用したい人にオススメのセット。高性能BMSを搭載したSuper-Bの150Ahリチウムイオンバッテリーは実質100Ahの鉛バッテリー2台分以上の使用量がある。そこに曇り空にも強い単結晶セルの250Wソーラーパネルと、効率の良い充電が可能なMPPT方式の充電コントローラー、インバーターや充電器を制御できるモニターがセットになっている。電装系パーツを組み合わせるときに懸念材料となるパーツごとの相性がチェックされた構成なので、これ1つで気軽にソーラーシステムを構築できるのが嬉しい。別売りでインバーターもラインナップしている。
off−grid ソーラー充電セット250W 150Ah
■価格:46万3650円〜
■購入先:ネクストエナジー・アンド・リソース ☎0265-98-6804
独自開発されたキャンピングカーのためのリチウムバッテリー

「宮神」はケイワークスが2024年夏に発表した新型リチウムイオンバッテリー。詳しくは関連記事をご覧いただきたい。
安全性と性能を兼ね備えた、信頼できるバッテリーが求められているなかで、ケイワークスは名古屋大学工学部の宮地氏と共同で「宮神」を誕生させた。ケイワークス車以外のユーザーでも搭載が可能だが、バッテリー単体での販売ではなく、同社の「メビウスシステム」と呼ばれるオリジナルの高効率充電システムごとの導入となる。メビウスシステムにはソーラーパネルや走行充電も含まれていて独自のテストを繰り返された様々な車両で導入事例を蓄積しているそうなので、お乗りのクルマの電装系を刷新したいなら一度相談してみるのがオススメだ。

宮神
■価格:15万8000円※メビウスシステムの構築費は別途
■容量:105Ah
■購入先:ケイワークス ☎0120-223-448
ヒート機能搭載で寒冷地も安心

「LiFeP04 リチウムイオンバッテリー 12V 125Ah」はキャンピングカーオーゼットの販売するリチウムイオンバッテリー。軽量&ハイパワーなセルに専用ケースつきるコンパクトなため鉛のディープサイクルバッテリーとの入れ替えでも配線などのレイアウト変更が不要。寒冷地での使用を考慮しヒート機能を搭載しており、気温が0℃以下での環境でも充電ができる。気温0℃というと真冬の夜間や朝方なら平地でも下回ることがあるので、一番寒い時間帯に肝心の電気が使えないという悲劇を防いでくれるありがたい機能だ。並列でも使えるので複数台つければ通年で快適にエアコンが使える。
LiFeP04 リチウムイオンバッテリー 12V 125Ah
■価格:12万6500円
■容量:125Ah
■サイズ(幅×奥行き×高さ):260×167×215mm
■購入先:キャンピングカーオーゼット ☎0120-59-0575
車載のための安全性を追求

「RENOGY ヒート機能つきPROシリーズ 12V 100Ahスマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー Bluetooth内蔵」は、独自のバッテリーハウジング素材でRV用に小型化されたシリーズ。重量は鉛のバッテリーの半分なのに2倍のエネルギーを供給できる。難燃性のケースや自動車向けBMSの搭載、異常を検知してからの回路切断の高速化などハード面からもソフト面からも事故を防ぐための取り組みがなされている。Bluetooth機能でスマホからバッテリーの状況をモニターすることができる。bluetooth機能・ヒート機能はないがさらに小型なCOREminiシリーズもある。
RENOGY ヒート機能つきPROシリーズ 12V 100Ahスマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリー Bluetooth内蔵
■価格:9万9900円
■容量:100Ah
■サイズ(幅×奥行き×高さ):268×193×205mm
■重量:12.2kg
■バッテリーサイクル数:5000回
■購入先:RENOGY公式サイト、amazon公式ショップ