トイファクトリーがレカロシートを選ぶのにはわけがある。はっきり言うと、座るという不自然な体勢を是正し「体のためにいい」からだ。スペシャルモデルが登場し、ジャパンキャンピングカーショー2022ではこのシートを全車に装着!し、展示する。
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座ることは人間にとって不自然⁉️
人間が1日の大半を座って過ごすようになったのは、およそ280年前、産業革命がきっかけだ。朝食を食べるために座り、仕事でも通勤時にも気づけば座っている。産業革命以前の人類は、370万年もの歳月をかけて、立って生活することを前提に進化してきたのにもかかわらず、だ。
「座ることは労働である」
実は、人類にとってこの不自然な体勢をいかに快適に過ごすか。レカロのシート設計の根底だ。トイファクトリーが考える「長距離移動も快適に、そして助手席に座る大切な人がゆったり過ごせなければならない」というキャンピングカー像が、ここで見事に合致したのだ。以下、トイファクトリー用にチューニングされたレカロLX-Fの製造工程をご覧いただこう。ユーザーのことを真摯に考え「コンフォート&エルゴノミクス」を貫いた結果、ひとつひとつがハンドメイドされるそのシートは、キャンピングカーの移動が極上なものとなるだろう。
東レのウルトラスエード生地&刺繍ロゴが入るキャンピングカー向けシート
トイファクトリースペシャルのRECAROシートができるまで
まずは、正確に位置決めした自動ミシンで、記事にレカロのロゴとトイファクトリーロゴが刺繍! されている。プリントではないのだ。刺繍が施されたら、シート生地を縫製していく。トイグリーンの縫製糸を採用する関係上、トリムカバーの複雑な構造を縫い合わせるにはかなりの熟練が必要となる作業である。
レカロシートの組み立てはハンドメイド!
フレームは体全体を面で包み込むパネル構造を採用。正しいドライビングポジションへと導くための堅牢な骨格なのだ。そこに部位ごとに硬度の異なるウレタンフォームをフレームに被せ、縫製が終わったトリムカバーを装着。室温はスタッフが春夏秋冬、汗をかくことがないよう常時厳密に管理されている。ウレタンフォームとトリムカバーの固定は、一発でシワやヨレなく固定されていく。表皮とウレタンフォームの形状が厳密に管理されている証拠だ
キャンピングカー用スペシャルシートはベースフレームも専用品
シート背面と同じように組み立てられた座面と連結し、ボルトを適正トルクで締め付ければ完成だ。作業ミスを防ぐため、工具はコンピューターとつながっており、ボルト締結ミスを防ぐ仕組み。なお、レカロシートのポテンシャルを最大限に引き出すベースフレームも自社設計製造。レーザーでカットされて美しい仕上がりだ。このベースフレームにシートを装着することで国内保安基準(車検)に対応
トイファクトリー のスタッフはレカロ研修会参加&試験合格者!
レカロシートをきちんと理解するため、トイファクトリー各店舗スタッフは研修に参加。人体の構造からレカロシートの考え方などの座学を受けたのち、筆記試験を受験。試験に合格した証として修了証を持つ。