キャンピングカーで楽しむ

話題の車載トイレ、ラップル

ボタン一つで手間なし楽ちん! 車載仕様のポイントもたくさん

水を使わずに処理が完了することで人気のトイレ「ラップポン」。もともとは介護用として販売されていたものをキャンピングカーでも使っていたのだが、このたび車載専用として新しく「ラップル」が登場した。

水を使わないトイレ

トイレというと、現代ではコトを済ませたあとに水を流すのが一般的。それはキャンピングカーに積むトイレであっても変わらず、キャンピングカーでよく見るトイレ4種類(カセットトイレ、ポータブルトイレ、マリントイレ、ラップ式トイレ)のうちラップ式トイレを除く3種類が水を使う水洗式だ。水を使うとなると、使用前のトイレ用の水を用意する必要があるのと、もちろん使用後の水を自宅やRVパークなどで処理する必要がある。使用後の水も、特殊な薬剤を添加するので、ニオイや固形物はほとんど気にならないとはいえ、この処理に抵抗がありトイレを使わない、もしくはトイレを積まないという人もいる。

そこで登場するのが、今回のご紹介するラップ式トイレだ。水を使わない代わりに、出したものをビニールで包み密閉してしまう。ニオイも漏れることなく、衛生的で、使用後の処理にも抵抗が少ない。

ラップル

ラップ式トイレとして有名なのが「ラップポン」。そのラップポンのよさはそのままに、車載用の工夫が施されてデビューしたのが「ラップル」だ。車載用の工夫について具体的にお伝えすると、クルマで使うことを想定し、電源が100Vから12Vに変更され、本体各所に振動を吸収するゴムの部品がつけられた。そのほか電圧の低下や消費電力のカットに貢献する仕組みも追加されている。

車載用ということでラップルの電源は12V

ラップ式トイレの仕組みはいたってシンプル。座面にセットしたビニールに出したものを密閉するというもの。ラップルも同様で、使用後の密閉はボタン一つで済む。

実際の使用感は?

まず「ラップル」は、購入時に本体各部品に加えて1セット分の消耗品(フィルムカセット、カタメルポリマー)もセットになってついてくる。なので、届いてセットしたらすぐに使えるのだ。セットになっているフィルムカセットは1セット分約60回分、カタメルポリマーは50回分だ。

最初の使用時には本体にこのフィルムカセットをジグリンという器具を使ってセットする必要があるが、これもガイドに従ってセットするだけなので、とても簡単。フィルムのセットが完了したらいよいよ本格使用が可能だ。

カタメルポリマー。最初に50回分がついてくる
フィルムのセットに使うジグリン。見た目もかわいい

用を足す手順も難しいことはなにもない。ラップルを電源につないで、主電源を入れておく。そしてフィルム内にカタメルポリマーを1回分入れ、用を足す。終わったらリモコンのボタンを押せば自動的にフィルムが送られ、密閉されるという感じだ。1回分の密閉が完了すると、密閉されて袋状になったフィルムが本体下のトレーに切り離されて落ちてくる。この使用後のフィルム。とても丈夫で、密閉部分も厚くしっかり閉じられているので、まったく不安感がない。なお、使用後の密閉されたものは、各地方自治体の指示に従って処分してほしい。

フィルムを密閉するボタンがあるリモコン。用を足したら「おす」を押すだけ
密閉されたフィルム。密閉部分がしっかりしているのがわかる

オプションも充実していて、12Vの電源ケーブルのほか、バッテリーと100V用の電源ケーブルがある。そのほか、最初についてくるものより強力なフィルムなどもある。

こちらの「ラップル」、キャンピングカーパーツセンターで取り扱われているので、気になる人はチェックしていただきたい。余談だが、トイレという使用方法に縛られず、クルマ旅の途中に出た生ゴミを密閉してしまうなんて使い方もできなくはない。

■キャンピングカーパーツセンター:www.campingcar-partscenter.jp

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