日本のキャンピングトレーラー輸入のトップメーカーであるインディアナRVが、ポーランドのニワドーのモデルを完全日本仕様にしてリリースしたのが「インディアナ300L」と「インディアナ300」。昨今流行の小型モデルである「インディアナ300L」をレポート!
上位モデル同様のスペックで高断熱&超軽量なボディ
ポーランドの「ニワドー」はスモールモデルを重視したビルダーで、ほとんどが750㎏以下のキャンピングトレーラーという特徴的なラインナップを持つ。 10年以上前には日本にも輸入されていたが、小さすぎたのか当時は不人気だった。
ところが昨今は小さいモデルに注目が集まっており、インディアナRVが再度導入をはかったのがこの「インディアナ300L」だ。
車両サイズは全長が4500mmと普通車程度の大きさだが、シェル室内長は3050mmで室内幅が1950mmなので、ハイエースロングワイドボディの荷台サイズよりも若干大きい。 ということは、ハイエースベースのバンコンと同様のレイアウトも可能。横座りの対面ダイネットにリヤキッチン、マルチルームを備えているのも納得するし、それぞれの設備はバンコンよりもゆとりがある。就寝人数こそ3人となるが、小さな子供2人であれば家族4人でも利用可能だ。
さらに特徴となるのが、小さくても本格的な車体構造。欧州ではEPS断熱材が一般的だが、XPSという押し出し発泡ポリスチレンフォームを芯材にした工法を採用。これは軽くて断熱性の高い作りで、この工法でシェルを作っている。さらにGRPという、FRPよりもより強度のあるガラス繊維ファイバーをフロアやルーフに採用。軽く、暖かく、強度のある車体は、小さいからと手を抜かずに仕上げる、ビルダーの心意気が感じられる。
今回の導入にあたっては完全日本仕様としており、本国とは逆レイアウトの左エントランス。 キャンピングトレーラーなので移動中に乗り降りをするわけでないが、路上での荷物の出し入れなどで便利だ。装備は下位グレードでも充実しており、FFヒーターやラップ式ポータブルトイレ、無線式バックカメラまで備える。ポータブル電源もあり、上位グレードとの違いはその電源の容量が異なるだけ。これだけの装備があれば、購入後すぐにでもキャンプに使えるほど。
車両の位置付けとしてはエントリーモデルかもしれないが、 それ以上に価値のある内容。 大型自走式車からの乗り換えも、不満とならないハズだ。
[スペック]
ニワドー インディアナ300L
けん引免許:不要
就寝人数:2 or 3人
ナンバー:白8
価格:360万8000円〜
全長×全幅×全高:4500×2050×2550mm
車重:670kg
ブレーキ形式:慣性
標準装備:
シンク/2口コンロ/30ℓ給排水タンク/3ウェイ60ℓ冷蔵庫/カセットガス供給器/電気温水器/LED室内照明/AC-DCコンバーター/折りたたみ洗面台/灯油式FFヒーター/手動ラップ式トイレ/一酸化炭素警報器/ポータブル電源+ソーラーパネルほか
2人旅最適仕様の「インディアナ300」も
「インディアナ300」はキッチンとマルチルームの大きさや配置は300Lと同じ。ダイネットも横座りの対面式で同じ形だが、左右ともシート幅が300Lより狭い。そのかわりに写真右側にはロングコートが掛けられるワードローブ、左側には天板を調理台としても利用できるキャビネットを配置。 就寝人数は2人となるが、その分だけ収納力は高く、 1クラス上のモデルと同等となっている。
重量は300Lが670kgに対して300は675kg、価格は300Lの360万8000円〜に対して357万5000円〜となる。