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6人乗車3人就寝、寝台車のような2段ベッドと広いキッチンが魅力のハイエースキャンピングカー

オーエムシーのハイエースバンコン「ゼロ」

バンコン製作の老舗、オーエムシーはこれまでも常設2段ベッドを備えたモデルを多数ラインナップしてきた。その最新作「ゼロ」は、ハイエー スの標準ボディ車をベースに架装。 乗用車5ナンバーサイズのボディに最大限の居住性を持たせるために提案された独自のレイアウトとは?

就寝とくつろぎを最優先し架装

オーエムシーの2段ベッドモデルというと、ハイルーフ車で制作した「narrow 銀河」、ワイドボディベースの「北斗」など、それぞれに特徴のあるモデルが揃っている。

この「ゼロ」は標準ボディに標準ルーフと、他のモデルよりも小さいベース車で製作されており、最大の特徴となるのがフロント部分の作り込み。ダイネットの基本形は1+1人の単座による対面式だが、2段ベッドの上段部分を下ろすと背もたれになる構造をとっている。下段を座面として2人がゆったりと座れるのだ。車両サイズやコンセプトを考えると2人仕様とも思えるが、3人でも利用可能。 子供が小さければ4人でも大丈夫なほど。乗車に関しても、6人乗りだが4人であれば全員が前向き乗車できる。

ゼロ | オーエムシー | CCAA2023
スライドドア側から見た図。手前が単座部分をフラット化したベッド、奥に2段ベッド。大人3人が余裕で就寝可能。上段ベッド部分は見た目以上に圧迫感がない
ゼロ | オーエムシー | CCAA2023
リヤから見た図。キッチンなどこれだけのフロア面積が確保されている。標準装備のポータブルトイレはここに固定。カーテンで仕切れるのでこのまま利用するのもアリ

さらにリヤスペースの使い方にも独創性があり、キッチンを優先して配置。リヤ左がシンクと調理台、右が冷蔵庫と電子レンジ。十分なフロアが確保されており、足下空間に余裕があるほか、荷室としても利用できる。ポータブルトイレも標準装備で、リヤスペースのフロアに置いての使用も無理がない。コンパクトな空間を見事に活用した1台だ。

ゼロ | オーエムシー | CCAA2023
シンク下に給排水タンクを納める。後部タイヤハウス上を使った収納庫も十分なサイズ。扉は開放を制限するベルトを付属
ゼロ | オーエムシー | CCAA2023
オプションで設定される車載専用のDC12Vクーラー。ハイエース専用の取り付けキットを使った取り付けで固定強度抜群
ゼロ | オーエムシー | CCAA2023
こちらもタイヤハウス上に設置される冷蔵庫と電子レンジ。ちょうどいい高さとなるほか、フロアには床下収納庫も装備
ゼロ | オーエムシー | CCAA2023
ハイエースロングバン特設車、もしくはバンS-GL標準ボディ標準ルーフをベースに製作。ボディサイズは4695×1695×1980mm。驚きの5ナンバーサイズだ
ゼロ | オーエムシー | CCAA2023
対座の単座ダイネットをベッド展開して1人就寝、常設2段ベッドで2人就寝の合計3人就寝が可能

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