
すべてのキャンピングカーや車中泊モデルに共通して備わるのが「寝ることができる」という機能。就寝スペースについては、車両が大きければホテルのような常設のベッドルームを持つこともできるが、軽自動車ではそうはいかない。そこで、セカンドシートやサードシートを利用してベッド展開することとなる。
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旅先ではのんびり休息
ベッドを展開したり、戻したりという操作性はビルダーの腕の見せ所とのひとつ。マットをいかに簡単にセットできるか、女性や子供でも持てるマットの重量なのか、普段はどこにマットを収納しておけるかなど、大きな違いがある。また、マットのフラット性や寝心地も重要。厚さや硬さはもちろん、体圧分散や反発性などにこだわったモデルも数多く登場している。
プルダウンベッド

ここ数年、キャブコンのバンク部分の張り出しを減らして空気抵抗を減少させるデザインが欧州では主流になってきており、日本でもそうした流れを取り入れるビルダーも増加。そんな車両に多く装着されるのがプルダウンベッド。ベッドを引き下ろしてセットするタイプを指す
バンクベッド

フロントシートの頭上空間をバンクと呼び、ここを就寝スペースにしたものがバンクベッド。屋根裏部屋のような空間になっており、ベッドは引き出し式や可倒式などのタイプがある。荷物置き場としても利用でき便利
常設ベッド

両サイズの大きいモデルの場合、常設ベッドを備えるモデルが多い。常設ベッドはサイズはもちろん、2段ベッドなどさまざまなタイプがある。この常設ベッドがあると、旅をする人数によってはダイネットベッドの展開が必要なく、リビングはそのままにしておけるというメリットもある
ダイネットベッド

リビング部分のシートを活用したベッド展開がダイネットベッド。1ボックスやミニバンベースだと2列目/3列目シートや荷室を利用してベッドスペースにするモデルが多数存在する