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2021年型ZiLはそれまでのZiLを超えたか

キャンピングカーメーカー VANTECHの誇るロングセラーモデルZiL(ジル)の人気の理由をその系譜とともに探る

シリーズ累計販売台数、3500台以上という驚異的な数字を持つZiL(ジル)。
これまで何度となくマイナーチェンジを行ない細かな変更を行なっているが、基本となるレイアウトは初代から同じというのもまた驚きである。長きにわたって多くのユーザーから支持を集める秘密はそのレイアウトにあるのか?最新のモデルとともに、過去のラインナップをひもときながらZiLの根強い支持の秘密を探る。

ZiLというクルマ

販売数の多さもあるが、初代ZiLは今でも中古車市場で流通されている。といっても排気ガス規制対象車種で、都市部では見かけることはなくなったが。しかしどんなに古くても、現在のレベルから見て走りが鈍くさくても、求める人は必ずいる。これは今でも通用するレイアウトと充実の装備内容にもある。
さらに驚くのが、ZiL FIXや3代目においては発売から10年以上が経過しているにもかかわらず、かなりいい値段で売りに出ていること。ホントに売れるのかとチェックしていると、いつしか店頭からなくなっているのだ。中古車のジルは、新車は手が届かない人に最適な中古キャブコンともいえる。
これはベースであるカムロードのフルモデルチェンジが過去に一度だけで、最新でも10年以上前のモデルと外観の変更はないからだ。ただし、エンジンはガソリン、ディーゼルともに進化している。さらに、つい先日マイナーチェンジが実施されたが、これまた外観ではなく内装とコンピュータの変更のみ。
ジルの歴史とともに歩んでいるカムロード。過去のモデルを語るうえで重要視されるのは、初代はダイナで2代目が旧型ということ。そこに差が出るのだ。
そして2021年、そのカムロードの大幅なモデルチェンジが発表された。これに伴いZiLも新型カムロードへ合わせた進化を遂げることとなった。「ジルを超えるのはジルだけ。」このコンセプトを証明するように、2021型ZiLもベールを脱いだ。

2021年、「ZiL(ジル)」のベース車が最新型に

2021年、ベース車であるカムロードが大幅なモデルチェンジを受けた。2.8リットルのディーゼルエンジンに組み合わされるパワートレインは、ダブルタイヤ仕様のみ(2WDか4WDが選択可能)。尿素システムを採用する関係上、補器類の位置が見直されており、そのため、ZiLシリーズにも手が加えられた。

1997年から思想は不変のキャンピングカー「ZiL」

とはいえ、ZiLは大きくは変わらないし、変えない。
1997年に初代が登場してからというもの、スライド式バンクベッドや過ごしやすい広いリビング(ダイネット)など、「移動の手段と同時に生活の場を基本コンセプト」としたこのキャンピングカーのレイアウトは、完成し尽くされているからだ。キャンピングカーと名乗るだけあって、重量物は左右バランスや車軸近くにレイアウトするという重量配分も考え抜かれた設計も初代からだ。

もちろん、モデルチェンジを経ることで、ユーザーの声を反映するなど使いやすさに磨きをかけた室内レイアウトはブラッシュアップが繰り返えされ、「ZiLを超えるのはZiLだけ」を貫き続ける。
モデルライフを考えると、キャンピングカー製作販売台数は累計日本トップだろう。

キャンピングカーとしての使い勝手と質感を向上させた新型

バンテックが独自に開発したボディは継ぎ目なしのFRP一体成型タイプのボディ。衝撃吸収力に優れ、万が一の事故の際にも乗員を守る工夫が施されているほか、断熱や外装デザインがしやすいというのもポイント。

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