イベント

東京オートサロン&アウトドアショー2023 注目車両ピックアップpart2

今回も前回に引き続き、東京オートサロン&アウトドアショーに出展された789台の車両から注目モデルを紹介します。

5月に登場!? ブローオリジナルのキャンピングカー

FRPパーツのスペシャリストである「ブロー」といえば、軽自動車をベースに古き良きアメ車をモディファイしたボディキットを数多くリリース。今回は2代目フォードエコノラインを彷彿とさせる「ファニーライダー」を展示。驚くことにベース車両はダイハツ ハイゼットトラック。フロントシート後部を背抜き加工し、FRPのオリジナルシェルを架装。荷台部分は居住スペースを予定している。残念ながらオートサロンまでに完成とはならなかったものの、今後ポップアップルーフを搭載し車内に家具類も設置してキャンピングカーに仕上げるとのこと。完成は5月ごろを予定としている。

車内で「ととのう」!?  サウナが脱着可能なトラック

カーファクトリーターボーはバグトラックシリーズの新作「sauna mubanchi(サウナ無番地)」という名の「車内にいながらサウナで整うことができる」車両を出展。ベース車両はダイハツ ハイゼットの特装車であるパネルバン。フロントシート後部に脱着式の背面板を搭載し、パネルバンとしての利用もできるようになっている。背面板をセットすれば、荷室空間はサウナルームに大変身! 内装の木材には同社の地元である青森ヒバを採用し、サウナタイムの香りも豊かなものにしている。また、脱着もできるPhoenixriseの薪ストーブを搭載し、ルーフから煙突が出せる仕様。疲れたとき車内で「ととのう」という斬新な発想で注目を集めていた。

ハイエースでクラシカルスタイルを楽しめるフレックスの「リノカ」

コーストラインW
コーストラインN

ハイエースやランクルなどといった外遊びの人気車を数多く取り扱い、全国に展開しているフレックス。そんなフレックスがカーライフをより楽しく、豊かにするために「リノカ」というカスタムスタイルを提案。リノカは新車や中古車をベースにリノベーションした車両を提供するシステムのこと。

コーストラインWの内装
コーストラインNの内装

展示されたハイエースベースの「コーストライン」はシボレー・シェビーバンを彷彿とさせるエクステリアが特徴。会場にはワイドボディ・標準ボディの2モデルが並び、ワイドボディは角目4灯、標準ボディは丸目2灯のフェイスキットを装着。このようにコーストラインは2つの表情から選べる設定になっている。 また標準ボディのほうはオリジナルのレザー調シートカバーをはじめ、オリジナルインテリアパネルキットにフロア施工、オリジナルベッドキットを装備。いっぽうワイドボディにはストライプ模様がアクセントになったオリジナルシートカバーに、ベッドキットやテーブル、フットパネルという仕様。どちらもすぐに車中泊キャンプにでかけられる装備となっており、ハイエースでの遊びの可能性を無限大に広げてくれる。

エブリイのフロントフェイスがジムニー顔に変身

ハイエースや軽自動車のカスタムで知られる「Tスタイル」。今回は昨年話題を呼んだ「ジムリィ」をよりブラッシュアップ。ジムリィはエブリイをベースにジムニーのフェイスを搭載したもので、軽ワンボックスのエブリイとは思えない可愛さに加え、リフトアップやルーフテントで遊びのクルマへと大変身。さらに、車内もキャビネットやベッドキットを装着した本格キャンパー仕様。かさ上げしたベッド下には引き出し収納が備わり、アウトドアキッチンとしても活用できるようになっている。

第3のモデルはハイゼットカーゴベース

ガレージライフを提案するゴードンミラー・モータースからは同社第3弾となるオリジナルモデル「GMLVAN S-01」を出展。ベース車両はダイハツ ハイゼットカーゴ。純正のつるっとしたデザインから丸目2灯とオリジナルバンパーなどによりの愛らしいエクステリアに大変身。得意のバンライフエッセンスを散りばめた無垢の天然木アカシア材を使ったインテリアが魅力で、天井までもがウッド仕様。2色展開されるオリーブドラブとコヨーテのボディカラーはダイハツの工場で塗装され、室内もオリジナルシートカバーでコーディネートしやすい。

ロンブー淳さんが製作「EVERY little D. HAZEL edition」

お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村 淳さんが製作した軽キャンパー「EVERY little D. HAZEL edition」。スズキ エブリイをベースに、ポップアップルーフやベッドと言った基本の架装部分はキャンピングビルダー「ナッツRV」のものを採用。ボディキットはレトロなカスタムスタイルで定評のあるダムドの「EVERY little D.」をチョイス。室内はナッツRVの「スピナ」譲りの対面ダイネットが展開できるのも特徴。さらに、ポップアップルーフを搭載することで抜群の開放感を得られながらくつろげるのが魅力。YouTubeチャンネル「田村淳のアーシーch」で製作風景を紹介しているほか、淳さんが出資したキャンピングカーショップ「HAZEL」も年内にオープンが予定されている。

ハイゼットカーゴのトータルコーディネートを提案する「ネクサスジャパン」

ネクサスジャパンは国産SUVやワンボックスにむけたオリジナリティ溢れうるカスタムパーツを多数リリースしているブランド。今回はダイハツ ハイゼットカーゴ向けのパーツを数多く展示。エクステリアはグリルカバーやバンパーガード、ルーフラックにリヤラダーといったものから、オーバーフェンダーにサイドステップなどにより、ワイルド&タフ感を演出。さらに、インテリアでは近日発売のベッドキットも装備し、車中泊仕様に仕上げている。

ドラレコだけじゃない! セルスターは電装アイテムを多数展示

ひと昔はレーダー探知機、いまではさらにドラレコでもよく知られているセルスターだが、以前からインバーターなどの電装アイテムを製造・販売していることを知らない人は多い。そんなこともあって、今回はハイエースベースのバンコンを用意し、車内で使用するインバーターや走行充電器などを展示。またモバイルバッテリー可能なジャンプスターターやポータブル電源など、製品の幅広さをアピール。

さて、パート1・2で紹介した各メーカーやショップの注目車両やアイテム。カーライフのさまざまなスタイルを、実車を見ながら会場で見るのも楽しさのひとつ。今年行くことができなかった人も来年は足を運んでみてはいかが? 新たな発見や楽しみがあるかもしれません。

TEXT&PHOTO: 伴 隆之